自己理解というと、「自分のことをちゃんと確認する作業」だと思っていました。すでに知っている自分を、あらためて言葉にしていくようなイメージです。
でも実際にやってみて効いたのは、逆の方でした。知らなかった自分に出くわすとき。「え、そっちもあるの?」と足元がずれる瞬間の方が、ずっと役に立ちました。
今日は、四柱推命を使っていていちばん驚いた「自分の思い込みとのズレ」について書きます。
私は長いこと、自分を”陰の人間”だと思っていた
思い込みの話です。
私はずっと、自分のことを内向きで、口数が少なくて、地味な人間だと思っていました。家族の中でもそういう認識だったと思います。姉が華やかなタイプだったので、その隣にいる自分は、自然と「静かな方」の役割に収まっていた。
でも、よく思い返してみると、実際の私はそこまで引っ込んでいたわけでもありませんでした。学級委員長をやったこともあるし、ダンスもやっていた。自分から表に立つ場面は、けっこうあったんです。
不思議なのは、それだけやっていたのに、自己認識がまったくそうなっていなかったこと。「私は地味な人間」という像の方が、実際の行動よりずっと強かった。
そして自分の命式を読み解いてみると、私の中には、思っていたよりも外に向かうエネルギーがありました。無いことにしていただけで。
これは、けっこうな衝撃でした。何十年も自分をやってきて、自分のことは自分がいちばん分かっていると思っていたのに、まるまる見落としている面があった。
なぜ、こんなにズレるのか
考えてみると、当たり前かもしれません。
「自分はこういう人間だ」という感覚は、たいてい環境と経験の中で作られたものです。どういう場所にいたか、何を求められたか、何がうまくいって何が痛かったか。その積み重ねで「自分はこういうタイプ」という像ができあがる。
でもそれは、”自分の全部”ではなく、”これまで使ってきた面”にすぎません。使う機会がなかった性質は、あっても気づかない。押し込めてきた面は、無いことになる。
だから、自己認識は当てにならない ── というより、自己認識は「これまでの環境の記録」であって、「自分の設計図」ではないんだと思います。
「知らなかった自分」に気づくと、何が変わるか
私の場合、変わったのは「憧れ」との距離でした。
自分は地味な人間だと思っていたので、華やかに振る舞える人にずっと憧れていました。あれは自分には無いもので、持っている人がうらやましい、という感じで。
でも実際には、自分だってそういうことをやってきていた。ただ、気づいていなかっただけ。そして命式を見れば、その力はちゃんとある。
そう分かってから、その気になればそっちの振る舞いもできる、というスイッチを手に入れた感じがあります。いつも使うわけではないけれど、必要なときには押せる。無いと思って諦めていたものが、実は最初から持っていた手札だった。
念のため書いておくと、これは「命式にあるからできる」という話ではありません。命式に出ていない面だって、必要があればやれます。私の場合はただ、「自分には無い」と思い込んで最初から除外していた選択肢が、「あるけど使ってなかっただけ」に変わった、というだけのこと。
それでも、この変化は小さくありませんでした。無いと思っているものは、そもそも選択肢に上がらないので。
自己理解の効きどころって、案外ここなんじゃないかと思っています。確認ではなく、発見の方。
ただし、「命式が本当の自分」ではない
ここは正直に、線を引いておきます。
こういう話をすると、「じゃあ命式こそが本当の自分で、自分の思い込みは間違いだったのか」となりがちです。でも、そうではないと思っています。
長年かけて作られた自己認識にも、ちゃんと理由があります。実際にその環境で、その面を使って生きてきたわけですから。それは”偽物の自分”ではありません。
命式は、真実を教えてくれる装置ではなく、自分では見落としていた側を映してくれる鏡くらいの距離感がちょうどいい。思い込みと命式、どちらも自分を知るための材料で、どちらかが正解というものではありません。
「当たってる/外れてる」ではなく、「そういう面もあるかもしれない」と持っておく。その方が、長く使えます。
入口として
こういう”思っていたのと違う自分”に、決めつけずに出会える入口として、私がおすすめしているのが、四柱推命協会が無料で提供している「ちょうどよい四柱推命講座」です。
この講座は「あなたはこういう人です」と断定する方向ではなく、自分の本質に気づいて、使いながら学んでいく姿勢。だから、命式を”判決”として受け取らずに、自分を見る材料として扱えます。動画とメールの無料講座なので、気負わず試せます。
「ちょうどよい四柱推命講座」を見てみる(四柱推命協会・無料)
なお、こうして知った自分の性質を、働き方や環境選びにどう使うかは別の記事に書いています。
※四柱推命そのものが初めて、という方は、まずこちらの記事から読むと入りやすいと思います。
こんな人に向いている / 向いていないかも
向いていると思う人
- 「自分はこういうタイプ」で、なんとなく行き止まりを感じている人
- 知っている自分の確認より、知らない自分の発見に興味がある人
- 自己イメージを、絶対視せずに扱いたい人
向いていないかもしれない人
- 「本当のあなたはこうです」と、正解を言い切ってほしい人
- 今の自己イメージを、そのまま肯定してほしい人
- 自分の見方が揺れるのが、しんどい時期にいる人
自分のことは、自分がいちばん知っている ── たぶん、半分は本当で、半分は思い込みです。その残り半分に、たまに光を当ててみると、けっこう面白いものが出てきます。
※この記事は「自己認識と命式のズレをどう扱うか」という距離感の話です。陰陽の細かい読み方そのものは、講座や専門書に譲ります。
